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 質流れ品や倒産品などの流通原価の崩れた商品を安売りする場合(先の2)についても、まず良い品を選ぶことが当然であります。しかしここで最も重大な問題は、求めた商品が倒産品であり、質流れ品であるというイメージをどのようにしても取り去ることが出来ないことです。
 ジュエリーを永く愛用し持ち続ける時、そのジュエリーに込められているイメージやエピソードを大切にする愛用者にとっては、そのジュエリーとの最初の出会いがきわめて重要であります。それは最初の出会いが最も強力なイメージとなってそのジュエリーに刻印されるからです。ジュエリーが良い品で、安価であったとしても、それが心地よいイメージを増幅し続けなければ、その愛用者にとって価値はないのです。
 したがって今回の場合でジュエリーを買い求めた時は、求めた商品の買い得さに加えて、その商品に付着してしまう出会いのイメージ、つまり質流れ品や倒産品であることを了解し、納得し、割り切れることが必要です。納得できるならばそこで求めたジュエリーが過去にどのような運命と経緯をたどり、どのようなストーリーを内包しているとしても、全ては新しいオーナーと共にその価値を増幅することになります。
 ダイヤモンドの王様と呼ばれるハリー・ウィンストンのように、質屋で求めた25セントのエメラルドが800ドルで販売できる程の価値のあるものだと見抜くことが出来れば、たとえ彼のように一流の宝石商にはなれなくても、自分の求めたジュエリーの値打ちに酔いしれる事が出来るでしょう。

    『コア』

 しかし一般には質流れ品とは、流される程度の価値であり、倒産品は処分される程度の価値でしかありません。売り手は特別な理由がない限り優れた品物を流したり、処分したりはしません。コレクションとしてオークションにかけることはあっても、金融処分することはないのです。ディスカウントされる商品はその資質(品質、デザイン、加工技術)そのものが、製品化された時点からディスカウントされる程度の物だったといえます。このことに関してさらに注意すべきことは、ディスカウント品を身に着ければ自らの品格をその品物に合わせてディスカウントしていると受け取られることでしょう。
 近頃、淡水真珠のネックレスや喜平の地金ネックレスを、自分の品格のシンボルとして着けているジュエリー愛用者を見かけなくなりました。これは淡水のネックレスや喜平の地金ネックレスが、ジュエリー販売のほとんどの催事場で釣り師の撒き餌のように氾濫し、その価値だけでなく同時にそのイメージをもディスカウントされてしまったからです。堕ちたイメージのジュエリーを自分のおしゃれに使う愛用者はいません。
 ジュエリーという物は豊かさのシンボルである時、初めてその存在価値を持つものです。ここでいう豊かさの意味は、そのジュエリーを着けたり持ったりする人の内面的な豊かさのことをいいます。着ける人の内面の豊かさが、ジュエリーに形態をとってシンボル化されているとき、そのジュエリーは価値を発生するのです。したがって二重価格とディスカウント価格の商品に染色されているイメージについて、買い手は十分に注目し、注意しなくてはなりません。買い求めようとしているその商品が、自分の内面的豊かさを形象しうるかどうか、冷静に見分ける必要があるのです。
・・・つづく。




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