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EXAMINATION G~H -考察-

EXAMINATION G~H -考察-


 ジュエリーがその価値を長く持続するに為には、そのジュエリーの仕上がりの良さが特に影響します。これを決定的にする職人の技量とは、5年以上の技術修行を積み、なお自分の技術を磨き続け、自らの感性とも相まって、ジュエリーに発揮されるものです。
 Case G のように制作経験の豊かな職人が、使う人の身になって制作したものとお客様の感性が一致するときもあれば、Case H のように最初からお客様の希望に合わせて作り出さなければならない場合もあります。いずれにしても職人はお客様の気持ちを、創り出すジュエリーのフォルムに投射しなければなりません。
 その際に職人はこれまでの自分の制作経験からデザイン的なアドバイスや制作上の助言をするのですが、自分の趣向をお客様に押し付けてはいけません。職人はお客様のこだわりや好みを可能な限り引き出して、それを可能な限りフォルムに投射することがその務めであるからです。

             『THE リーフ2』

 今日ではジュエリーデザイナーや宝飾工芸家が独自の工芸世界を築き、これを商業ベースにのせてビジネス展開している場合も多く見られるようになってきました。デザイナーや宝飾作家は自分の芸術的感性を拡大しながら、それぞれのアイデンティティーを作品作りに生かしています。
 これに対し、お客様によって店頭に持ち込まれたり、注文を受けたりする職人のスタンスは、そのような作家達と違い、エンドユーザーとしての注文主や買い主の希望を引き出し、それをジュエリーにフォルム化することに職人的関心を集中させているのです。すべての人は同じではないという事を前提に取り組む工芸活動といえるでしょう。
・・・つづく。




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