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CHOOSY -良いこだわり-

CHOOSY -良いこだわり-


 ジュエリーの買い方について、その貧困性の第3は、良いストーリーの欠如ということであります。ジュエリーの所有者とそのジュエリーとの最初のストーリーはそれを求めるときの買い方のところで発生します。衝動買い、付き合いや義理買い、値引率に惑わされたり、キャッチ商法にまがいに乗せられたり、物臭の性分での通販利用では、良いこだわりを持ってジュエリー選びを成し遂げたことにはなりません。
 良いこだわりがなくては、良いストーリーを共有することはできません。良いこだわりとは前述のような負のイメージの買い方を避けることです。良いストーリーをつくり上げるには、買い求めようとする商品について確かな情報を得ることです。
 求める商品の内容について不審が残らないように、素材とデザインと制作技法について知りうる限りの説明を引き出すことです。それから価格の妥当性を了解することです。宝石の価格を判断することは大変難しいことですが、周囲のジュエリーで買い求めようとするものと同じ種類の物を参考にしたり、他の店のものと比較したり、価格について納得のいくような説明を受けるなどして買い求めるジュエリーの価格について、自分なりに理にかなった了解をすることです。


  『freeze!』

 品質や価格に不審が残ってしまうと、喉もとに刺さっているようで、その後のストーリーをさわやかに進めていくことができません。このように品質と価格を了解することが良いストーリーをつくり出すためのひとつ目の条件であります。
 二つ目の条件は買い求める行為に、人生の意味付けを持たせることです。さまざまな記念日、人生の節目、新しい指針、お祝いや報奨、出発、門出、帰還、生還、愛情表現、契り、和解、会員としての証など、数多くの意味付けの中から何かひとつを付与して、買うという行為を決定することが良いストーリーや力のあるストーリーを生み出す条件であります。
 ジュエリーは一人の生涯を越えて数百年、環境によっては数千年も存在し続けます。この恒久性を持っているジュエリーは常にストーリーを生み出していくという本質を持っているのです。
 ストーリーを持ち続け、さらにストーリーを生み出すものがジュエリーであると言っても良いでしょう。さらに言い切るなら、良いストーリーを持っていないものや生み出さないものは優れたジュエリーでもないし、力のあるジュエリーでもないのであります。それらは駄作の雑貨品にすぎません。言いかえれば負のイメージを持ったジュエリーを持ち続けることは、それを所有する人に何の力も与えないばかりか、マイナスに作用するのでむしろ持たないほうが良いとさえ言っても良いでしょう。
 自分の夫に内緒で購入したジュエリーが如何に日陰の存在になってしまうかは、時間が経つほどはっきりしてきます。また、堂々と購入したジュエリーを白日にさらせないようではジュエリーのパワーを十分に堪能することができません。

・・・つづく。





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