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THE MALE -男性-

THE MALE -男性-


 日本におけるジュエリー購入の貧しさで、第2にあがるのが買い求めるさいにご婦人たちがとかく殿方を参加させないことでしょう。同様に殿方自身も参加しようと努めないことが日本の宝飾文化の貧しさの原因であるといえます。
 商品の完成度を見抜くことは、そこに施されている技術を見分けることです。この力は男性のほうが女性よりも優れているといえます。日本の婦人たちがジュエリーを選ぶさいに、男性を積極的に介入させることに成功すれば日本の宝飾文化は大きく進展するでしょう。殿方も物臭にならず、女性にとってジュエリーがいかに重大な内面的パワーを発生させるものであるかを認識すべきです。
 先にも述べたように文化はそれを享受する土壌があって息吹き、発展するのです。ジュエリー選びに男性が参加することによって、その意見はデザインや制作技術にフィードバックしていかされるでしょう。ユーザーのニーズが新製品を改良していくという当然のことがジュエリー制作の中におこってくるのです。


  『フレイバⅡ』

 いまのところ日本ではメーカーが商品企画をたてて、それを小売店に卸し、消費者がそれらの中から買い求めるというユーザーにとっては極めて消極的なジュエリーの選び方がほとんどであります。デザイナーズジュエリーもいくらかは発展してきていますが、それさえもデザイナーの個人的な趣向の世界にすぎず、宝飾文化を培う実際のユーザーからのフィードバックによって開発された作品ではありません。
 実際のユーザーからの強い要請、欲求、願望というニーズをつかんで、はじめて宝飾文化は発展するのです。この消費者のニーズに殿方の声が含まれることが求められています。そして宝飾文化というのは小売店がリードするものです。小売店が実際にジュエリーを使用するエンドユーザーのニーズを、創り出すジュエリーに反映させることが重要なのです。
 ユーザーのニーズと小売業者のアイデアをメーカーに向けて発信することによって、はじめてメーカーを動かし、文化として認められるようなジュエリーを生み出すことができるのです。このためには日本の殿方が女性のつけるジュエリーのもつ意味やその制作技術に関心をよせて、その男性的な批評や分析をユーザーの声として発信して欲しいのです。

・・・つづく。





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