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CULTIVATE -文化-

CULTIVATE -文化-


 日本の宝飾メーカーはこの使命を肝に銘じて、その事業を遂行すべきです。筆者はニューヨークのジュエリーショウにたびたび買い付けに行った経験があります。最初は真珠の輸出をしていた頃でした。会場に入る際、身分証明になる物として名刺の提示を求められました。出した名刺に輸入業者の肩書きの入っているものを出したところ、なんと入場を拒否されました。
 その展示会は小売業者用に設定された会場であって、入場できるのは登録会員である小売業者のみということでした。当時ニューヨークのこの会場は小売業者と出展メーカーやそのデザイナーとのしのぎを削る激しい情報交換の場所であったのです。その会場には入場許可を受けていないメーカーやブローカー、デザイナー、貿易業者などは入ることは出来ないのでした。

  『ウッドペカー』

 当然のことエンドユーザーも、顧客を連れだっての小売業者も近づくことさえ出来ません。これが小売業を育て、自らも伸びていく宝飾メーカーのありかたです。バイヤーなら誰でも良く、小売も卸も混在させた日本の国際宝飾展などは宝飾文化の発展のために全く無意味であるばかりか、むしろ豊かな小売業務が進展する為には有害であるといえます。
 文化が育つ為にはそれだけの土壌が必要です。宝飾文化を育てる為には宝飾業界が小売業務という土壌を育てなければなりません。小売業という土壌でジュエリーは育まれるからです。

・・・つづく。





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