タイトル画像

CREATE -物造り-

CREATE -物造り-


 わが国ではこの30年の間に急激なジュエリーの普及が行われたが、このあまりに急激な普及に乗じてジュエリーの大量生産が行われてきました。メーカーは良いものを作り出して消費者に提供しようというのではなく、売れ筋のものをいかに素早く作れるか、ということを競い所にしてきました。
 また、消費者である使い手も“他人と同じが良い”という日本人独特の感覚が働き、結果どの店に行っても同じジュエリーが並んでしまうという現象に至りました。
 ジュエリーのジュエリーたる存在理由はそれが独創性を持っているということです。ジュエリーの独創性とはすでに述べたように、素材の品質がそのジュエリーにふさわしい質であること、デザインに共感性をもてること、職人の技が優れていることです。


  『ヴィー』

 ジュエリーが高品位に仕上がり、それ自体がその時代の文化の象徴であるためには、造る人とつける人が一体となってその時代の文化をジュエリーに形態化しなければなりません。つまり、そのようなジュエリーは両者の創造的なコミュニケーションによって誕生します。いつになっても輸入ジュエリーに依存しているようでは日本の宝飾文化はその貧しさから脱出できません。
 造り手が使い手の要望をいかに掌握して作品造りに努めるか、このことがデザイナーやメーカーに求められます。また、使い手も自分の嗜好を制作者に十分に伝えることが必要となります。
 “思ったより良く出来た”というのがリフォームやオーダージュエリーの鉄則です。“使えば使うほど好きになる”と言わしめるジュエリーだけがその成熟さを物語っています。ジュエリーついてこのような言葉が聞こえてくれば、宝飾業に携わるものにとってこれ以上の仕事冥利はありません。

・・・つづく。





宝石屋さん.com やまやくらぶ

PageTop
 

トラックバックトラックバック

トラックバック URL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)