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ALIVE -生きている-

ALIVE -生きている-


 Case 2ではリングに留められている宝石が恒久的に価値のあるものだと前提されています。持参した女性にはこの価値を世代を超えて遺し伝えたいという意志がうかがわれます。そしてこの古い宝石を新しいデザインに作り替えることによって、新たな所有者にふさわしい、より一層価値のあるものに生まれ変えさせようというわけでしょう。

              『蝶ちょ4』

 ここではジュエリーの持つもう一つの特徴が現れています。ジュエリーにはそのオーナーの存在と威信とが刻まれて持ち続けられるということです。作り替えが完了して古い形のジュエリーの姿が消えたとしても、新しく出来上がったジュエリーには旧所有者の存在が、良くも悪くもストーリーとして生き続けるのです。ダイヤモンドのリングが今は亡き夫から贈られたものであれ、母親が自分のリングを新しい世代へ譲る場合であれ、またそれが先代から遺されたリングであったとしても、元の所有者の存在がこれらのジュエリーの中に生きていることになります。
 以上から判明するジュエリーの特徴とは、
1 ある特定の形を持っているジュエリーは必ずそのオーナーやユーザーの存在を表現している物であること。

2 ジュエリーはどのようなものであれ、その所有者との私的なストーリーを持っていること。

3 ジュエリーは作り替えた後でも旧オーナーの存在がストーリー化されて、新しく作られたジュエリーに刻まれること。

・・・つづく。



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