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GAP -ずれ-

GAP -ずれ-


 手作りジュエリーのなかでも特にデザイナーズジュエリーはデザイナー達の芸術的な感性によってデザインされ、職人の熟練されたテイストによって制作されるオリジナル商品です。そして人が生涯に亘り愛用しようとするジュエリーを、デザイナーの個性や職人の技量がにじみ出た作品の中から選ぶことができれば、エターナルジュエリーを手にする最も近道といえます。
 ところでデザイナーは通常、自分の発表するデザインの傾向を常に研ぎ澄まし斬新さを求めて突出していくものです。昨年よりも今年は新しいトレンドをフォルム化しようとデザインします。そのような場合にデザイナーの一人歩きがはじまり易いのです。ジュエリー雑誌やジュエリーショウにおいて斬新で意表をつく作品を発表しようとすれば、デザイナーは自分の個人的な感性と判断のみで商品づくりに向かうことになります。この場合、誰がどのような場所で使用するかというジュエリーのユーザー的な側面は無視されがちになります。デザイナーズジュエリーがユーザーの日常的使用感覚からずれてしまうのはこの為です。

 『freeze!』

 ジュエリーはユーザーを得てはじめて呼吸を開始します。しかしデザイナーの制作意図とユーザーの趣向に違いがあれば、時の経過とともにその違いが不快な呼吸に変化していきます。作られたジュエリーと、それを着けて使用するユーザーとの間には必ず内面的な共鳴が必要です。共鳴が無ければ、それを着けた時に感動が生まれません。ジュエリーを生涯愛用するものとして買い求めようとすれば、人は自分とジュエリーとの間に違和感やわだかまりのあるものを選ぶべきではありません。必ず自分の感性にマッチするものを選ぶべきです。
 地球上に何十億という人間がいても二人と同じ者はいません。似ている者も指の線の流れ方、耳の形、頬や顎のフェイスライン、目と鼻が作り出している表情などは全て違います。この身体の差異に性格の違いが加わるのであるから人の感性はそれぞれ途方もなく違っています。これほど異なる人の感性に適合するジュエリーというものが、どうして出来合いの既製品の中に見つかるのでしょうか。ほとんど皆、自分の感性を出来合いの並んでいるジュエリーにあわせ、妥協しているのです。したがって自分の感性を妥協させる事が嫌いな方は、オーダージュエリーに向かうしかありません。

・・・つづく。





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