


A婦人にとっての究極のジュエリーがB婦人にとっても究極なものである必要はありません。ジュエリーの価値の究極性は、誰にでも等価値で、普遍的で、客観的性格なものではないのです。A婦人のジュエリーの価値は、A婦人の主観的で個人的なそのジュエリーとの関係によって決まってきます。
そのジュエリーとの出会いのストーリー、そしてその後いろいろな場所で共に出会った様々なエピソードなど、ジュエリーはプライベートな思い出を刻み続けていきます。つまりジュエリーはそのオーナー自身の内面的趣向と歩んできた人生の表現であり、今を生きる自分の生き方の象徴なのです。言い方をかえれば、ジュエリー自体がそのオーナーの歩んできた航路と現在の生き方を物語っているといってもよいでしょう。

オーナーとジュエリーとの個人的な絆と思いが強いほど、そのジュエリーはエターナルジュエリーに到達します。それではジュエリーはどのようにしてエターナル性を獲得していくのでしょうか。巷に氾濫しているジュエリー群のなかで、生涯にわたって愛用され難い物はどのようなものでしょうか。
・・・つづく。
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