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【21球目】

ここは『やまやくらぶ』秘密の部屋。
密かに更新され、誰にも知られることのないページ。

偶然に迷い込んだアナタも、ここをクリックすればすぐに出ることができます。
そして、くれぐれもこのページのことは内密に・・・。

このまま読み進める方は、覚悟してください。
このページには、すべての方にお楽しみいたくことができない内容がございます。

それでは本日もはじまりますよぉ。

本日のお題はこちら・・・。
【ほんの少し長生きしたい、せめてあと1億年・・・】

内藤です。
昔むかし、まだ職業欄に『学生』と書いていた頃、
私は宇宙理工学という奇怪な学問を専攻していました。

そこは簡単に言いうと、『宇宙って何なの?』を考えるオタク集団で、
宇宙ロケットの材質や構造はもちろん、人が宇宙空間で生命を維持する為の
様々な研究をしていました。

その中で私の心をワシヅカミにしたのが、『天文学』という分野。

『宇宙ってどこまでひろいんだろ?』と、
夜空を見上げていた少年の頃の答えを求め、どっぷりとのめり込みました。

天文学は『ひょっとして・・・』と、想像することから全てが始まります。
そして予想し、計算し、長期間に及ぶ観測が始まります。
『ちょっと行って確かめてくる』ということはできませんから・・・。

地球の隣り、【火星】に行きたくても帰ってくるまでに3年くらいかかります。
その先の【木星】ともなると5,6年で到着するものの、
帰ってくることは想定できないという始末・・・これが現在の科学です。

35年前に地球から飛び立ったボイジャー1号という探査機も、
私たちの太陽系を出るだけで、あと500年くらいかかりそうですから、
我々も長生きしないと・・・。

さて、私たちの太陽系は【銀河系】という星の集まりの中の小さなひとつで、
2000億もの星を有する銀河系の中では、とてもありふれた存在だそうです。

この銀河系の中にある2000億の星々をしらみつぶしに探せば、
もしかしたら私たち以外の知的生命と出会えるかもしれません。
どれほど時間をかけても、きっと見つけたいですね。

もし銀河系で出会えないなら・・・
その向こうには【アンドロメダ銀河】という隣の銀河がございますから、
そちらもぜひ探してみましょう。

そしてアンドロメダ銀河がダメでもその向こうには・・・


次回につづく。
・・・何かが見えるまで。内藤。

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【22球目】

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【ニューヨーク紀行 -Episode1-
~マンハッタンの努力家たち~

爽やかな朝日がセントラルパークの木々を生き生きときらめかせ、
優しい風がセントラルパークで朝のひとときを過ごす人々の頬に優しくふれる。


初春にニューヨーク・マンハッタンへ訪れた渡航者を、
この街はとても優しくもてなしてくれる。
街路樹は花ひらき、オープンカフェにはニューヨーカーの笑顔が溢れる。
こんな素敵な時間が、長時間のフライトの疲れを癒してくれるのだ。


・・・
・・・東京からおおよそ12時間のフライトでは、まずアメリカ入国の書類を作成し、
雑誌を1冊、本を3冊、映画2本に2時間あまりの瞑想、
挙げ句には、隣に座ったブラジル人の人生設計を聞かされ、睡眠はゼロ。


疲れてフラフラの状態で入国審査を通過し、ホテルまでのタクシーを拾う・・・。
機内で眠る事のできない体質の私には毎度のことだが、
何度繰り返しても慣れることはない。・・・
・・・
・・・


朝方まで降っていたと思われる雨水が陽の光をうけ、
木々に茂る葉がキラキラと輝いている。
早朝ランニングのニューヨーカーにまぎれて、
私もセントラルパークを走ってみることにした。


昼間、マンハッタンで仕事をするニューヨーカーのほとんどは
郊外からの通勤者であり、ここマンハッタン島の住人は少ない。
この島に住めるのは、とてつもなく高額の家賃を払える身分の者だけ。


中でもセントラルパーク近隣の
アッパーイースト及び、アッパーウェストというエリアの住人は、
年収で少なくとも2億円はないと、それらしい生活はできないだろう。
早朝からこの公園でひと汗流すことができる人たちはそういう連中だ。


・・・などということを考えながら走るのは実に楽しかった。
驚いたのはそこで走るスーパーセレブ達の素晴らしいスタイル。
女性たちの無駄のないボディーライン、男性たちのムキムキの筋肉は、
ファーストフードが所狭しと点在し、
甘い誘惑を放つおデブちゃんの楽園とは思えない光景であった。


ここマンハッタンで美しい体型を維持できるなんて、セレブって努力家だなぁ。
・・・などということを考えている間に、またしてもお婆ちゃんに追い抜かされる私。
・・・は、速いよ、あのお婆ちゃんたち。

               
次号【Episode2】へつづく。

・・・何かが見えるまで。内藤。

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【23球目】

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【ニューヨーク紀行 -Episode2-
~いつか話せよ、君の道を~


ニューヨーク・ウォール街、
世界的な投資家ウォーレンバフェット氏に言わせると・・・


ここはロールスロイスの後部座席に乗ってやってくる人が、
地下鉄で通勤している連中からお金のアドバイスをうけている、
世界で唯一の場所。


マンハッタン島の南端部、
ロウアーマンハッタンと呼ばれるエリアにあるウォール街から、
全米のみならず世界に拡がった大規模なデモは記憶に新しいだろう。


数年前に訪れた時に比べれば、
あきらかに沈滞ムードがこの場を満たしている。
いまや、お金の流動性も人々の活気も、
この金融街から西海岸のシリコンバレーへ移ってしまった。


ふと、ある男のことを思い出した・・・
長期にわたり私にダイヤモンドの手配をしていたシャイというユダヤ人だ。
高品質のカラーダイヤモンドをはじめ、
珍しいカットが施されたビッグストーンの数々は、
多くの弥馬屋ファンにとても喜んでもらえた。


彼とはしだいにビジネスを超えた話もするようになり、
駆け出しの頃の苦労話などでは大いに盛り上がった。
なかでも彼のヘブライ語の授業は実に楽しい時間だった。


ところがある日、商談をすませると彼は私に、
その日の取引が最後になる旨を打ち明けた。
ダイヤモンド商をやめて、ニューヨークで金融業界の道を歩むと言う。


彼を引きとめる理由は無い。
近い未来での再会を約束するかたい握手をし、
野心に満ちたいつもより大きく見えるシャイの背中を見送った。


・・・あれから5年、
ウォーレンバフェットが金融大量破壊兵器と揶揄した
『CDS』に代表されるデリバティブの焦げ付きは巨額に膨れ上がり、
シャイの選んだ道はまさしくイバラの道と化した。


今、ここウォール街に立ち、急ぎ足で行き交う人々にもまれながら、
その中にシャイの後ろ姿を探している。
だが、この街ではもはや、あの野心に満ちた大きな背中をした人など、
影すらみつけられない・・・。


次号【Episode3】へつづく。

・・・何かが見えるまで。内藤。

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【24球目】

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【ニューヨーク紀行 -Episode3-
~ジュエリーデザイン~

イタリア系アメリカ人のロニとは、かれこれ10年の付き合いになる。


イタリア人の職人チームを率いるこの男は、
頭脳明晰なスキンヘッドのイケメン、しかもスーパーリッチだ。
パートナーにするなら最高の条件を兼ね備えた男性といえるだろう。

  
小麦色に日焼けした筋肉質の腕に、
上品に仕立てられた細身のブレスレットをまとい、
それはもう徹底的に女性を褒め、称え、喜ばせる。


そこへ爽やかな笑顔も加え、
『あなたのように美しい女性はこの街の歴史に刻まれる・・・』
などとサラリと言ってのける筋金入りのスケコマシ。
まぁ、イタリア系ですから・・・。


さて、ジュエリーの買い付けとは、
お金さえ払えば何でも買えるわけではない。


経験の浅いバイヤーがロニを訪ね、
『欲しいからください』と言ったところで、
彼が率いるマエストロたちの作品をわけてもらえることはないだろう。


どれほど多額のキャッシュを用意しようとも、
通称『ロニ検定』を通過しなければ、作品に触れることすら許されない。


世界の名だたるメゾンが軒を連ねる5番街を、
眼下に一望できる上層階のロニのオフィス。
ここでロニは、買い付けに来たバイヤーたちを細かに観察するそうだ。


『ピンセットやルーペの扱い方を見たあと、
ジュエリーに関して2つか3つ言葉を交わせば、
【その野郎がどの程度か】わかる』
と、階下のCAFÉで淹れたエスプレッソを片手に話す。


『マエストロたちの金細工はアートなんだ。
それをゴールドの重量で評価しようとするアホ野郎が増えた』
と熱く語るロニ。


【貴金属と人の肌とが触れ合う部分をなめらかにつくること。
生まれた時からつけていたかのような優しいフィット感で、
ジュエリーはデザインされていなければならない】


10年前、私とロニがエスプレッソを飲みながら
ゴールドのプレートに彫った【ジュエリーデザインの心得】が、
今もキャビネットに立てかけてあった。


今回の打ち合わせでも、細部にまでこだわる私の要求に、
辛抱強く耳を傾けてくれるロニ。10年もの間、
私の無理難題に応え続けてくれる彼には心から感謝している。


通称『ロニ検定』、
もし再試験したらきっとロニは私の事を落とすだろうな・・・とも思う。

ニューヨーク紀行(完)


つづく。
・・・何かが見えるまで。内藤。

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