タイトル画像

TARGET -ターゲット-

TARGET -ターゲット-


5 通販のターゲットとされるお客の性格は物臭人間、多忙人間、朴とつ人間であること。

 ジュエリーを買い求めるのは車や電化製品を買うのとわけが違います。機種と定価がどの店でも同じである工場生産品と違い、ジュエリーは商品と価格の判断が一律にはいきません。商品の価値や価格の判定がきわめて難しいジュエリーを買いに宝石店へ足を向けるのは、日用品を買うときのような気軽さではないので、誰にとってもおっくうな事です。
 宝石を買うことに慣れていて、宝石店や宝石売り場に気軽に行ける人でも、最初のきっかけをつかんで慣れるまでには、おっくうで、面倒で、気のすすまない事であったはずです。世の中の万事に慣れきっている人でも、こと宝石と宝石店に対しては誰も皆、物臭になってしまうものです。
 この物臭人間の対極にせっかち人間がいます。この種の方々は、とにかく忙しいようです。そして自分がどのくらい忙しいかを周りの人に雄弁します。しかし、ご存知のように本当に多忙な人は忙しがらないものです。
 それはさておき、宝石を上手に買うのにせっかちは禁物です。物事のうわつらに触れて全てを把握したように錯覚するのが、せっかちの本性です。せっかち人間は物の良し悪し、言葉の奥義、事態のよみができません。同じように物臭人間も物事の本質をつかむ努力をおこたる種だといえます。つまり物臭とせっかちは同類種の表裏といえます。そしてこれらの人種は、通信販売の売り手にとって格好のカモなのです。

    『BENI』

 さらにまた、朴とつなタイプの人間も通販の買い手として好ターゲットにされます。世の中にはジュエリーを光り物と称して、これをいっさい身につけず、中には嫌いだという人さえいます。かのピューリタンのように宗教的信念から朴とつを善と考える人もいれば、生まれながらに身を飾る事には無縁のような人もいます。
 しかし朴とつタイプの人は、ときとしてショウウィンドウや店頭にやってきて、じっくりと言葉すくなに見ていくことがあります。前述の物臭タイプやせっかちタイプと違い、朴とつタイプは事物の価値を見定める才能をもっています。彼らは自らは飾りたがらないが、子供や知人にジュエリーを贈る事には、不器用だが理解があるように思えます。そして記念や思い出に遺すものとしてジュエリーが最適であることも知っているようです。この様な元来無口の朴とつタイプにとっては、店頭で見栄と喧騒の無駄な会話をするよりも通販ショッピングのほうが手っ取り早いことになります。
・・・つづく。




宝石屋さん.com やまやくらぶ

PageTop
 

トラックバックトラックバック

トラックバック URL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)