タイトル画像

CAUSE -原因-

CAUSE -原因-



 商品の価値は素材の原価と制作費と営業利益です。商品がひとたびユーザーに買い求められ使用され、つぎに質屋や骨董屋に値踏みされる時には元の原価や営業利益は無視されて、その時点での素材の価値と作品としての価値をどのように評価するかということになります。
 品物の流通上の価値は素材の評価-宝石のグレード、地金の純度、市場価格-と、デザイナーや職人の技を評価したものです。したがって、ある特定のジュエリーの価値が持続するということは、その素材の価値評価と意匠や職人技術への評価が衰えないということです。


『ラグーン2』

 宝飾メーカーが商品を作るにあたって心がけるべきことは、原材料の宝石や地金にどのようなデザインと制作技術を加えれば価値を持続し続けるジュエリーをつくりだせるかどうかであります。持続する価値を、制作しようとする商品の中に取り込むことが出来ないとしたら、宝飾メーカーは無用の長物を生産することになります。
 メーカーがジュエリーの本質とユーザーのジュエリーライフを了解してそれを商品作りにフィードバックしたときに、その商品は命を得たジュエリーとして世に羽ばたくことになります。
 以上のジュエリー作りの特色からメーカーの論理とその貧困さは何から生じてくるかまとめてみましょう。

1:価格の安さを追求することと、品質の良いものを作りだそうとするときの二律背反の葛藤が欠如していること。

2:商品の制作にあたって、単なる物品を作るのではなく、第2の身体をつくるという視座が欠けていること。

3:持続する価値、増殖する価値がジュエリーの本質であるという認識に欠けていること。

4:最終消費者であるユーザーのニーズを把握できず、手持ちの材料やメーカーの情報だけで商品を作ってしまうこと。


・・・つづく。





宝石屋さん.com やまやくらぶ

PageTop
 

トラックバックトラックバック

トラックバック URL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)