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SUNDRIES -がらくた-

SUNDRIES -がらくた-



 さらにジュエリーはユーザーが自分の身体につけるものです。それは観賞用の置物ではありません。個人の身体に装うことにより、その存在を主張するものであります。その制作にあたっては義手をつくるほどの繊細さが必要であるともいえます。人間の身体構造とその動きを十分に把握しきれていないと人の身体にそぐわないもの、人の感性に馴染まないものを作ることになってしまいます。
 指は10本とも異なった表情を持っていて動きも違います。右の薬指と左の薬指では身体エネルギーの流れ方も異なります。それは身体の正中線に向かって対称的に流れるものです。


『ラグーン』

 このような細部の違いを無視して、両用のリングを制作していたのではハサミなどの日用雑貨以下であります。ハサミや包丁であっても左右は異なるのであるから、当然リングというジュエリーは初めから収まるべき指を指定していなければなりません。
 ジュエリーは身体の延長物で合って、第2の身体といえます。したがってメーカーはジュエリーをつくるのに第2の身体をつくるという気構えが求められます。この気構えを持つことが宝飾メーカーの第2の視座であります。
 以上のことから宝飾メーカーがジュエリーをつくるにあたって持たなければならない重要なことは、商品としてつくられたものが将来もその価値を持続してゆけるものでなければならないということです。時間の経過や使用頻度と共に価値が消えていったのでは日用雑貨と同じです。
 価値を失わず、むしろ増してゆくものがジュエリーであります。価値と価格は別物です。価格は消去し変動してゆくが、価値は持続し増してさえいくものであります。

・・・つづく。




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