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~作り手の理論と貧困さ~

宝石の裏側vol.12
~作り手の理論と貧困さ~


 ジュエリーは奢侈な贅沢品ではありません。ジュエリーは現在においても過去においても人類が寒さや飢えをしのぐために必要としてきた生活必需品と同時的に存在してきた精神的な必需品なのであります。
 人類の文明発祥のどのような時代や地域にも、またいずれの民族にもジュエリーは存在したのです。それは階級や身分や血族をあらわし、婚姻の証であったり、魔よけや勝利の印となって存在しました。そして近代社会における個人の成立とともにジュエリーは極めて個人的で私的な所有物となってそれを所有する自分というものを表現しはじめたのです。


『URASHIMA』

 時代や国境をこえて、また文明の違いをこえてジュエリーはそれを所有し使用している人の固有の息吹を感じさせるものです。もし人が自分の存在や意志を後代に遺したいとしたら、ジュエリーという形に自分を凝縮することが最も適切な方法です。人の身体につけるリングやペンダントなどのジュエリーで自分を後代に遺すことが出来ればこれ以上意味深い形見はないでしょう。そして人類はいずれの時代にもそのようにしてきたのです。

・・・つづく。





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