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FADE -薄れる-

FADE -薄れる-


 通販で買い求められたジュエリーは、実際に品物が買い手に渡った後になってはじめて、その品質の善し悪しや価格について周辺のジュエリーと比較されます。そして世間の冷たい批評に晒されるのです。しかし買い手は購入にあたって商品の内容を判断する術がなかったという理由で、自分と自分の買った商品の関係を弁護したり、購入の正当性を主張することはできないしそれはむなしい。そしてやがて時間の経過とともにそのジュエリーと自分との出会いのストーリーは風化していくことになり、また当然そのジュエリーの持つパワーもダウンしていくのです。
 買い手がジュエリーを購入する際に<飽きずに長く愛用できる>と確信できれば、たとえ通販の商品であっても、ジュエリーの<価値>を手に入れることができるはずです。しかし<飽きない>と確信できるジュエリーを通販ショッピングで見つけ出すのはとても困難なことです。

  『雫2』

 通販ビジネスでは商品が買い手に渡った瞬間に売り手側のビジネスは完了します。通販の売り手はビジネス完了後の商品にはほとんど責任を負いません。
 ところで、一般的に買い手はジュエリーを手に入れた時から、そのジュエリーとのストーリーを開始します。買い手は手に入れたジュエリーが持っているイメージや価値を大切に保持し、育て、守ろうとするはずです。つまり買い手側は自分の物としたジュエリーとの関係を持続し続け、終了することはありません。
 しかしながら通販ショッピングにおける買い手は、買い方に主体性と責任感を持たないために、購入したジュエリーに対するこだわりも、愛着も持たないのです。そのように買い求められたジュエリーは価値を増幅するどころか、持ち主との関係をますます希薄にしていくことになります。事実、ジュエリーを買うときの動機や買い方のストーリーは、時間が経つにつれて重大な意味をもち、時にオーナーを勇気づけもすれば、落ち込ませもするのです。
・・・Vol.6へつづく。





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